#02 The Talk
ambassador: 統括ディレクター 
佐武様

これまでニューヨークから世界へと飛躍するべく日本のデザイナーを数多く発掘し、独自のブランドネットワークでファッションに敏感なニューヨーカーに提案。2019年3月に阪急メンズ東京に、旗艦店の第一号店をオープン。「ambassador:」はこれまで培ったブランドネットワークから選りすぐりのJAPANブランドを、セレクトし、国内外のお客様へと紹介している。THE LISTの姉妹サービスであるTHE CONCIERGEのサービスの成果を伺ってきました。
 

佐武 統馬(Touma Satake)
ambassador: 統括ディレクター

1990年11月28日香川県生まれ。思春期の大半を海外で過ごし帰国。帰国後、企業に勤めながら日本各地を旅する。退社後、服飾専門学校に入学し、海外に日本のブランドを広めるべく合同展示会への出展やショールームなどと連携を取りながら日本のブランドの海外進出をサポート。2017年には、ニューヨークにショップをオープンさせ、2019年よりこれまで培ってきたブランドとの繋がりを生かし国内展開を進めている。

ーambassador:設立に至るまでの経緯を教えていただけますか


<佐武>
会社自体はもともと父親が立ち上げていたのですが、しばらく休眠して事業をやっていなかったんですよ。僕が日本の専門学校を22歳で卒業したタイミングで「物販を始めたいんやけどお前何かやらないか」と言われ、アパレルで物販をやりたいと思っていたので「ほんならやろう」ということで始まったのがきっかけです。父の意向で小学6年生から高校卒までハワイに住んでいてその時にファッションに触れる機会が多かったのもあり「いつかセレクトショップを開きたい」とは思っていました。帰国後、チチカカに入社して2年くらい仕事してたんですが専門学校に入り、ファッションの勉強をし直しました。卒業後、最初の1年は会社でホームページを作ったりしてましたね。

<THE LIST>
今の小売事業を展開され始めたのはいつ頃からでしょうか?

<佐武>
以前はNYでショールームと店舗を構え、日本のブランドの海外進出などをサポートしていましたが、2019年3月に阪急メンズ有楽町店にて第1店舗目をオープンしてから2019年9月までの半年間に一気に3店舗を展開するまでになりました。ここ阪急メンズ有楽町と仙台フォーラス、大分OPAの3店舗です。阪急さんとお取り組みが始めてからは、やはり影響力も大きく、他方面からビジネスのお話をいただく機会が増えました。別事業では国内ブランドのセールスレップも数ブランド担っています。



繊細なものづくりに拘った日本ブランド中心の品揃えをしているambassador:

ーambassador:としてこれから目指すところは

<佐武>
NYでショールームビジネスをやっていたこともあり日本のデザイナーさんとのネットワークも多くあります。そういったデザイナーさんたちのコレクションをもっと世に出していくにはどうしたらいいか、日々試行錯誤しているところです。次のステップとしてもう1-2店舗展開したいなと思っていますが、一番は「着実に売上をしっかり取れる店舗を増やすこと」に注力すること。人材確保の問題もあり容易ではありませんがチャレンジしていきたいですね。新しい試みとしてはambassadorでも取り扱いのあるブランド同士のコラボレーションだったり、向上し合える仕組みを構築していくこともひとつの目標としています。

<THE LIST>
ショップ目線で新しい仕掛けを提案していく形ですね。

<佐武>
はい。もっと言うと売り方も変えていきたいと考えています。「メーカー主導で作ったものを売り手が買い手に売る」というこの流れが変わらないかなあと思っていて、売れなかったものに関していうと、セールにしたりアウトレットにいったり、最終的に焼却したり。いまの時代に逆行したやり方だと感じています。お客さんの声が即座に反映できて、ファンの声がもっと反映させる売り方があってもいいんじゃないか?店頭だからこそできる強みを生かすべきだと思っています。お客さんの声を拾ってコミュニティを作って情報交換の場を設ける。クリエイターとカスタマーと我々、デベロッパーさんも含めて、みんなで生み出していきましょうという仕掛け、取り組みを模索していきたいです。




ー今あらためて小売店・バイヤーとして日々感じていることは

<佐武>
昨今アパレルが厳しい厳しいと言われていますが、ブランド格差が生まれているだけの気がしています。売れているブランドは売れているし。結局はファンがいるかいないか。運営していて強く思うのがそこですね。新しいブランドがすぐには売れない難しい時代ですし、ブランド価値・ブランディングの重要さを感じます。例えばコミュ二ティ作って、その中で生み出した新しいものを無駄なく作って、好きだと言ってくれている人たちにまずは届けて、そこから火がついて世の中に出ていくというのが正しい売り方なのかなと思っています。


<THE LIST>
SNSがある今はだいぶ参入の壁は低くなりましたが、小売店さんと取り組んでいくことに関してはどうしても時間がかかります。自社ブランドの存在を小売店や消費者にまずは伝えていくことが重要なことだと、日々クライアントさんと話しています。

<佐武>
小売のコミュニティに関していえば、仙台店は若干ストリートのテイストを入れたお店なんですけど、20代前半くらいの若い人たちメインに購入してもらっているんですね。そこではコミュニティがかなり出来上がっていて、顧客の再来店率がすごく高いんです。スタッフに任せていて僕はほとんど顔を出せていないのですが、今でも何十人も顔と名前が一致するお客さんがいますし「また来てくれたの?」っていうくらい足を運んでもらっています。そういった良い関係のコミュニティが形成できればロスも無駄もない持続可能なお店づくりができるだろうし、実際に仙台店は店舗を介した面白いコミュニティができていると感じます。THE CONCIERGEにご紹介で繋がったストリートブランドがそのコミュニティにはまり、売上にも貢献していただいています。




阪急メンズ有楽町店はインバウンド需要も多く、トラディショナルな日本ブランドの反応が良い

ーTHE CONCIERGE FOR BUYERS AND BRANDS(以下THE CONCIERGE)を登録した経緯と成果は

<佐武>
僕らの事業形態的に常にブランドは探してはいたんですけど、展示会とかショールームに行く時間というのもなかなか人が割けない中で、何か良いサービスがないかなと思っていた時にTHE CONCIERGEの存在
を知って、登録させてもらったのがきっかけですね。

<THE LIST>
実際、THE CONCIEGEを導入してから成果はありましたでしょうか?

<佐武>
ここ1年くらいでTHE CONCIERGEからの紹介で取引をさせてもらっているメーカー・ブランドが商談中も含め、5社以上あります。ambassadorとしてはそのブランドさん方が既に各店舗の中心を担っている部分がありますし、普段知り合えないだろう方々と出会えたことは非常に感謝しています。失礼ではありますが、実際ご紹介いただくまで知らなかったブランドも少なくありませんでした。ですが、お客さんにも喜ばれるような実力のある小売向けの商材を展開しているブランドばかりでしたので継続的に売上に貢献いただいています。ショールームや合同展示会に参加されていないケースも多いので知り合える機会もなかっただろうと思います。弊社の取引形態が特殊ではあるので、直でやり取りしていたとしたら取り合ってもらえない可能性も十分にあります。THE CONCIERGEが間に入っていただくことで、スムースに取引につながっていると感じています。ambassadorの生命線はブランドとのネットワークや取り組みでもあるし、そこを強めていくには欠かさないサービスとなっています。


ーTHE CONCIERGEからご紹介しているブランドはテイストや要望にマッチしていますか

<佐武>
提案いただいているブランドさんは忖度なく、ほぼマッチしていると思います(笑)もちろん双方の条件で「できる・できない」はありますが、割と確度は高いです。実際にお取り組みしている先の消化率も良いですし、非常に助かっています。ブランドさんをご紹介いただくとメール通知がくる仕組みになっていますが、毎回興味を持ちながら紹介ページをチェックさせてもらっています。ご紹介後に、こちらが返事をするか問い合わせするか選べるのも良いですね。ストレスなくブランド選定ができています。


<THE LIST>
ありがとうございます。今後バイヤー・ブランド双方の母数が増えてきましたら、バイヤー自らブランドを検索できる機能だったり、ブランドからバイヤーにアプローチができる機能やサービスも検討しています。


ーTHE CONCIERGEに今後期待することを教えていただけますか

<佐武>
やっぱり専用のアプリがあると嬉しいですね。プッシュ通知があれば、よりスムースにチェックできますし。ブラウザをアプリにするだけでもいいので検討いただけたら嬉しいです。あとはブランド・メーカーの会社概要などがより詳しくあるとさらに選定がしやすくなると思いますがどうでしょうか?


<THE LIST>
今、弊社のCONCIERGEスタッフが間に入ってしっかり選定をして紹介させていただいているので簡単にアクセスできるのは理解しつつもアプリでの自動化は望ましくないと現時点では考えています。AI等で組み込んで自動で紹介プログラムができたらより便利なサービス、世界になると思いますが、最終的には感性やセンスが問われる部分でもあるので、まだ人を介したいところですね。メッセージのやり取りをアプリで簡易化するのは今後検討します。また会社概要やブランドのさらに掘った情報を閲覧できるように改善させていただきます。

<佐武>
自動化は一方通行になってしまう可能性がありますしね。あとは会社概要にも近い話になりますが、紹介ページのところでInstagramなどのSNS情報が可視化できると尚良いですね。HPよりもInstagramを重要視しているので、Instagramにすぐに飛ぶ仕様だとブランドの感性やフォロワー数などチェックできてわかりやすくなると思います。阪急メンズ館のバイヤーさんとも日々やり取りしていいますので「こういったブランドがありますが興味あります?」っていう相互紹介もできるので、引き続きTHE CONCIERGEから積極的に情報やご紹介をいただきたいですね。バイヤーでは一番使っているヘビーユーザーだと自負しているので(笑)今後も期待しています。



ー佐武さん、インタビューご協力ありがとうございました。

ambassador:オフィシャルサイト 
THE CONCIERGE 問い合わせはこちら